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式場庶謳子《「自分の星」と語る古代のヒト、(2)、(3)》2009 木版画[個人蔵]

追 悼

式場庶謳子 木版画展 ー いのちのうた ー

2021年 10月 1日(金)~ 11月29日(日)

本年7月10日、式場庶謳子先生が旅立たれました。当館は20年程前からご縁をいただき、これまで4度の個展を開催、今回5度目の個展の準備のさなかに届いた突然の訃報でした。いまだ大きな喪失感のなかではありますが、今展を当初の予定通り開催することで、先生への感謝を捧げ、追悼することといたします。

そもそも今展開催のきっかけは、当館未見の作品約50点が新たに発見されたことにあります。これらは式場が体調を崩し教職を辞した翌年、1983年から約10年間の、式場作品を語るには足りなかったミッシングピースともいえる作品群です。
当時、思うように羽ばたけない自身の姿を重ねるかのように「さなぎ」の姿をモチーフに、ストーリー性を持った連作が続きました。…羽化を夢みるさなぎはやがて神さまと出逢い、魔法をかけられて美しい羽根を持つ蝶となる。神さまと蝶とさなぎたちは共に舞い踊る…。
「舞い」は1991年から始まる《舞い人》の連作に繋がります。同シリーズ制作中に式場は、「からだのフォルムにとらわれすぎて、人間のからだの内側にある大切なものを忘れている自分に気付いた。」といいます。「からだの内側から発するものが、からだの部分、首、胴、手足の動きを導き出していくのだ、ということに気付いたのである。」と。では、なぜ人は踊るようになったのか?踊りの起源とは?そう考えた式場は「古代人」へと思いを馳せるようになります。
1993年以降は大作に挑み、等身大で描かれた古代の人々が歌い踊る姿は臨場感を生み出し、圧倒的な存在感で公募展受賞を重ねました。ここに至って、ついに式場は自身が纏っていた殻を破り、自由に羽ばたくことができる翼を得たのです。
今展では《古代の人》シリーズに至るまでを中心に、約70点を展覧いたします。生命のよろこび、かがやきだけでなく時には憤りや哀しみまでも、生涯をかけて「いのちのうた」を謳い続けた式場庶謳子の作品世界を是非ご堪能ください。
《 追悼 式場庶謳子 木版画展 》チラシ


式場庶謳子《さなぎと神さま》1985 木版画

 
式場庶謳子《舞い人⑥ 鳥になりたや空とぶ鳥に》1991 木版画
式場庶謳子《おどる古代のヒト —トリになって》1998 木版画

会  期  2021年 10月 1日(金)~11月29日(月)
開館時間  9時30分~17時(入館は16時30分まで)
休 館 日  火曜日、11月24日(水)
 ※11月23日(火・祝)は開館
入 館 料  一般500円、小・中学生200円